せっせと手を動かして何かを作るのが好きな人なら「手仕事を生かして収入にならないかな?」と思うものです。
好きなことを生かして収入になるのなら、それは素晴らしいことです。
けれども、現実に「手芸を生かした仕事につきたい」と思ったら、いろいろリサーチが必要なようです。
手芸を仕事にすることはできる?
手芸を生かした仕事について考えれば、まずこの3つでしょうか?
1作ったものを売る
2手芸を教える
3手芸関係の店や会社に勤める
1作ったものを販売する
「販売」、これが手っ取り早く手芸を生かし収入を得る方法だと思います。
幸い、今はネットでもハンドメイド品がよく売れていて、経験のない人でも気軽に販売を始められます。
また、手作り関係のイベントも多く、出店すれば、実際に作品を手にとって見て購入してもらうことができます。
イベントからネット販売への誘導もできますし、多くの人に会って手応えを感じつつ販売することができます。
作品を通じての人との交流は制作活動への刺激となります。
2手芸を教える
作ったものを発表して作家デビューする、作品を気に入ってもらい、そんな作品を自分も作りたいという人がいれば、教える仕事もできます。
手芸のジャンルによってはコンテストがあるイベントもありますから、そういった機会を逃さずに挑戦すれば、たくさんの人にみとめてもらう道もひらけます。
ワークショップを開いて作り方を教えれば、そこから生徒の募集もできます。
また、手芸を習いながら先生のアシスタントをしていくことも有効な手段のひとつで、見習い時代を経て自立を目指すこともできます。
最近では、スカイプなどのビデオ電話で手芸を指導する方法もあり、教室などが身近にない人には喜ばれています。
ネットを通じて教える側と教わる側、両方の可能性が広がっているのはありがたいことです。
3知識を生かして手芸店で働く
手芸をする人にとって、手芸店などの販売スタッフというのはとても頼りになるありがたい存在です。
まだ手芸を始めたばかり、あるいはこれから始めたいという人にとっては、お店でのアドバイスは大変重要です。
販売の仕事を通じて様々な情報も得られますし、接客を通じて学ぶことも多く、そこからステップアップして独立した仕事につく人もあります。
手芸の仕事で正社員になれる可能性は?
求人はやはり販売スタッフの仕事が多いようです。
ただ、手芸関係の会社やお店というのがそもそもあまり多くありませんし、実際にはアルバイトやパートも多いようで、正社員の道は簡単ではないかもしれません.
ただ、手芸を生かせる職場で正社員となるメリットはたくさんありますので、目標として掲げるのは良いことだと思います。
手芸の仕事で収入はどのくらいになるの?
人生設計を考えれば収入がいくらになるかを考えるのは当然のことですが、
手芸関係の会社やお店に勤めて給与の形で収入を得られる場合以外では、
はっきり金額を想定できないというのが実情でしょう。
実際に手芸のお教室を開いて現在は安定してやっている人でも、
最初はかなりの赤字を覚悟しないとできないようです。
現実には、ワークショップなどの催しも、
キットを組むために材料費以外にも手間賃等の費用がかかり、
収支としては赤字、それでも手芸をアピールし愛好者を増やすことのために企画されていることも多いのです。
教える仕事にしろ、作品を売っていくにしろ、自分の作品がどれだけ人に受け入れられるか、
どこまでそれが実益に反映されるか見きわめつつ進んで行くことが必要です。
ある程度の手探り状態に耐えていかないと、
手芸を生活手段にすることはできないのではないでしょうか?
まとめ
ここまで手芸を生かした仕事で生活していくことの難しさを強調することになってきてしまいましたが、否定的なことばかりではありません。
好きなことで生活を立てることは困難ではありますが、一方、手芸に打ち込み、ハンドメイドの良さを人に伝え、独自の魅力ある作品を生み出して人とのつながりをつくることが、手芸で生きていくためには必要です。
収入がいくらになるかということはもちろん重要ですが、一歩後ろに引いて、手芸好きをどうやって増やしていくかという、長い目で見た視点を持つということも必要と言えましょう。
コメント